ピッチャーに本当に必要なのは球速とコントロールどちらか?

ピッチャー

皆さんこんにちは、在台ブロガーのりゅうゆうです。

今回の記事は野球の技術に関して、テーマはズバリ!
「ピッチャーとして本当に必要なのは球速とコントロールどっちなのか?」
ということです。

このピッチャー、いや野球界の永遠の謎とも言える問題について、私、藤木琉悠独自の観点からお伝えしていければいいなと思います。

この記事を読むことで、どのようにすれば上のレベルにも通用するようなピッチャーになれるのか、そしてあなたの今までのピッチャーとしての考え方、概念を覆すことができます。今よりも高いレベルのピッチングができるようになれば、あなたの野球人生をさらに楽しいものにできるはず!ぜひご一読ください。

はじめに

「はじめに」と書いてありますがすみません!

いきなり結論です!

私の個人的な経験から言わせていただくと結論はコントロールです。

この意見に関しては皆さん様々な意見があると思います。

そんなの球が速いやつの言う綺麗事だろ!速い球が投げれないやつの言い訳だろ!と思った皆さん、ご安心ください。何を隠そう私、藤木琉悠、平均120km/h台後半のストレートでエースとして甲子園に出場することができました。

私個人の経験から言わせてもらうと制球力があれば、自分の実力より上のレベルのバッターとも互角に渡りあうことも可能です。

この記事では分かりやすく、球が速いがコントロールが悪い、コントロールは良いが球が遅い、の2タイプのピッチャーを使って、私がなぜコントロールの方が大事だと思うのか、また、コントロールより球速の方が大事派の意見を想定して、それに対する私の考えを述べていきたいと思います。

最後の方まで読んでいただけるととても幸いです!

なぜコントロールなのか?

私の考える最大の理由は、『戦略の幅が広がる』です。

ここにおける戦略というのは、キャッチャーの配球はもちろん、守備のシフト、打者または走者との駆け引きなど、一球ごとに変化する可能性のある状況を指します。

キャッチャーからしてみると自分の構えたところに要求通りの球を投げてくれるピッチャーほどリードしがいのあるピッチャーはいません。配球やピッチャーをリードするのが楽しくなりモチベーションが向上しればバッテリー間のレベルアップにも繋がるでしょう。

また、後ろを守っている守備からしても、ピッチャーの投げるコースがわかっていれば打球方向のおおまかな予測はしやすいはずですし、なによりもムダなボール球が少なくテンポのいい投球をピッチャーがしてくれればリズムよく守ることができます。

私の高校時代の経験からいくつか例を上げてみましょう。

私は左のサイドスローでしたので、対角線への投球がピッチングの軸でした。(右打者への内角、左打者への外角)なので必然的にサード、ショート方向への打球が増えてきます。そこで、常に三遊間の打球やサード後方のファールフライを意識するようサード、ショートに指示をしていました。また、逆も然りで左打者の内角に投げ込む時はセカンドにかなり深めに守ってもらうよう意思の共有を行なっていました。

これがキャッチャーの配球ならまだバッテリー間の問題で済みますが、上記で述べたような思い切ったシフトを敷くとなれば、ピッチャーのコントロールがあってはじめて実行できるような作戦だと思います。逆にピッチャーのコントロールが悪く、キャッチャーの構えたところに投げることすらできないピッチャーではまずそれどころでは無いと思います。

コントロールがいいというのは、実際にピッチングの内容がよくなるだけでなく、単純に失点を防ぐことに直結してくるのです!

ここではっきりと言います!
『男なら困った時にはド真ん中のストレート!!!』
と言うのは、レベルが上に上がれば上がるほど通用しません。

困った時にたくさんの選択肢があるピッチャーほどいい投手であるというのが私の考えで
す。

なぜ球の速いピッチャーは魅力的に見えるのか?

私も上記の方では、コントロールの方が大事だと述べましたが、実際に球が速いピッチャーというのはとても魅力的であり、私も憧れる部分があります。

ではなぜ、球が速いピッチャーは魅力的に見えるのか?

私はおおきく分けてこの二つの理由があると考えます。

(1)数字という目に見える形で表現できる

(2)レベルの低い打者を圧倒できる

まず(1)の「数字という目に見える形で表現できる」というのは言葉の通りです。今の時代、スピードガン1つあれば簡単に球速が測れてしまいます。数字で表現出来るというのは選手にとっても、ピッチャーを評価する側においても、とても分かりやすい指標の一つです。

ピッチャーは実際の数字の変化で自分の努力を実感できますし、見る側においても球速という数字はピッチャーを評価するひとつの基準になります。

そして、私が考える球の速い投手に憧れる一番の原因は(2)の「レベルの低い打者を圧倒できる」という点です。

これは特に小、中学生のくらいのレベルだととても顕著です。レベルの低い打者、チームというのは基本的に速い球を見慣れていない事が多いので、速いストレートには多少ボール球でも手を出してしまったり、そもそもバットに当たらないという事が多いです。そして結果的に三振が多くなって相手を圧倒したように見えるというわけです。

ところが逆に、制球力があっても球が遅い投手の場合、ピッチングが荒れることはありませんが、いつも通りの打たせてとるピッチングになってしまい、相対的に球の速い投手の方がいいピッチングをしたように見えるわけです。

コントロールが良い投手の短所とは?

さて、ここまで散々球は速いがコントロールが悪い投手の例をあげて批評してきましたが、コントロールが良い投手のネガティブな点についても触れていこうと思います。

私が高校時代に感じていた自分自身の問題点、それは

(1)相手打者も二巡目、三巡目になると慣れてくる

(2)相手チームが対策を立てやすい

この二点です。(1)に関しては球が速ければ多少マシかも知れませんが(2)は避けようがありません、コントロールが良いぶん狙い球が絞られやすいのです。私自身この問題点を最後まで克服することができず、高校の三年間で公式戦と練習試合を合わせても一度しか完投の経験はありません(シンプルにスタミナの問題もあります。私はスタミナがありませんでした^_^。

ただ対策法が完全に無いという訳ではありません。相手チームの狙いに合わせて配球などを変えて工夫すればこの問題も解決できます。私がこれを出来なかったのは試合後半になるとスタミナ切れで唯一の武器であるコントロールもおぼつかなくなってしまっていたからです。

おさらい

さて、ここでもう一度、「球は速いがコントロールが悪い」「球は遅くてもコントロールは良い」、この2つのタイプのピッチャーの良い点と悪い点をおさらいしてみましょう。

球は速いがコントロールが悪い

<良い点>

· レベルの低い打者、相手を圧倒できる

· 見ている人に球速という分かりやすい形でアピールできる

· 狙い的が絞りにくい

<悪い点>

· 配球が制限される

· 上のレベルの打者には通用しない

· フォアボールなどで守備がリズムに乗れない

球は遅いがコントロールは良い

<良い点>

· 配球が組み立てやすい

· 思い切ったシフトを敷ける

· 上のレベルの打者と互角に戦える

· 守備のリズムが良くなる

<悪い点>

· 的を絞られやすい

· 目が慣れやすい

 

おおまかに分けるとこのようになります。

どちらにも優れている点や悪い点がありますが、悪い点が配球などで対策可能な点や色々応用できる点なども含め、改めてコントロールが良い投手の方が有利だと私は考えます。

まとめ

今回は『ピッチャーに必要なのは球速とコントロールのどっちなのか?』について述べていきましたが私の答えは「コントロール」です。戦略が立てやすいという点から単にピッチングが良くなるだけでなく、バックの守備と連携する事で全体で失点を防ぐ事ができるのが大きいのかなと私は考えます。

ただ、この記事は「チームとして勝つ」という事を前提に書いているので、例えばプロを目指したい選手などは球速の方が大事になってくるかも知れません。それでもチームとして勝つというのは大事だと思いますが^_^

最後に

上原浩治さんのこちらの動画(4:00〜)でも私と似たようなことを言っているので是非ご参考までに!

【上原浩治流トレーニング】球速よりも制球力!勝ちたいならコントロールを磨け!

この記事を読んで、スピードは自信があるけどコントロールは、、、という方はぜひコントロールを磨いてピッチングの幅を広げる事ができるようコントロールを意識してみましょう!

何にも特徴がないという方はまずコントロールから意識して見ましょう!

自分はまさにそのタイプだ!と思った方はその武器を磨くも良し、他の部分を伸ばすも良し。

スピードもあってコントロールもあって完璧!という方は、、、ぜひ他の記事にも目を通して見てください!

少しでも多くの方がこの記事に目を通してくれたらとても幸いです。

ではまた!

 

 

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