皆さんこんにちは!野球ブロガーの藤木琉悠です!
今回の記事のでは変化球について話していきたいと思います。
今回のテーマは、
『変化球で一番大事?!「キレ」の正体とは?』
です!
野球をしたことのある人なら一度は耳にした事がある「キレ」という言葉、
よくピッチャーの投げる変化球やストレートの球質を表現するときに使われますよね!
ちなみに私自身、変化球を投げる上で一番意識しているのがこの「キレ」です。
では一体「キレ」の正体とはなんなのでしょうか?
もっとキレを意識して投げろ!
よくこんなこと言われるのに、何を改善すればいいのか分からない。
そんなことはありませんか?
チームの監督やコーチ、先輩方もわからないこの「キレ」の正体を私が代わりに教えます!
今回の記事では変化球の「キレ」の正体について、私なりの視点からわかりやすく説明しています!この「キレ」の正体を知ることで今の自分に何が足りないのか、どこを改善するべきなのか、がより具体的に分かります!
この記事を読めば、あなたのピッチングがもう一つ上のレベルに!是非ご一読を!
はじめに
まずはじめに、
私は「キレ」とは、バッターから空振りを奪う能力だと考えています。
要するに、
キレの良い球=バッターが空振りしやすい球
なのです。
今回はこのことを前提に話を進めていこうと思います。
キレの正体とは?
ではバッターはどんな球を空振りしやすいのか?
これは、ストレートと変化球で変わってきます。
私の考えでは変化球の「キレ」とストレートの「キレ」は全くの別物なのです。
ストレートの「キレ」とは?
ストレートにおける「キレ」というのは、回転がよりバックスピンに近ければ近いほどボールの自由落下が少ない、いわゆる「ノビ」だと私は考えています。
ノビのあるストレートはバッターが想像するよりも上を通過するため、ボールの下を空振りすることが多いからです。
なのでストレートにおいては、
キレのあるストレート=ノビのあるストレート
となります。
このことは野球経験のあるほとんどの人が想像できることではないでしょうか。
変化球の「キレ」とは?
では変化球における「キレ」とは?
変化球における「キレ」とは、よく「ボールのスピン量」だったり、「変化量」、「スピード」
などと言われる事が多いですが、私の考えから言わせてもらうならばこのどれもが間違いです。
私の考える変化球の「キレ」の正体とは、
いかにストレートに近いフォームで変化球を投げているかどうか
なのです。
変化球自体の変化量やスピード、スピン量などはそれほど重要ではありません。
鍵は変化球を投げる時のフォームにあったのです。
変化球を投げる上で一番大事なのは「キレ」というのは、言い換えると
変化球を投げる上で一番大事なのはストレートに近いフォームで投げることなのです。
キレ>変化量
上の説明では理解できない人の方が多いと思うので、さらに詳しく説明していきます。
先ほども話した通り、キレというのは空振りを奪う能力です。
空振りを奪うだけなら変化量があった方がいいのではないか?
と考える人もいると思いますが、その考えは間違いです。
私の経験から言うと、大きな変化球を投げようとすると、ボールに回転をかけようとする意識や手首をひねるイメージから肘が下がってしまうなど、ストレートのフォームとはかけ離れてしまうという弊害が起きます。
この弊害が起きると、たとえ大きな変化球を投げる事ができたとしても、精度が試合で使えないレベルになってしまったり、試合で使用したとしてもバッターに気づかれてしまい、見極められたり、バットに当てられたり、と空振りを奪うことはできません
実際にメジャーリーガーの前田健太投手は、ストレートと変化球のフォームが全く同じなため、空振りしたバッターは何の球種を空振りしたのか分からないそうです。
それほどストレートと変化球にフォームの差が少なく、ボールが実際に変化するまで何の球種か分からないということですね。
こちらの記事とツイートを是非参照してみてください。
ツイート
Kenta Maeda, Unfair 84mph Splitter and 83mph Slider sequence.
Individual Pitches + Overlay. pic.twitter.com/QqfJ5xSGIH
— Rob Friedman (@PitchingNinja) September 24, 2020
記事
本当に合成か?と疑いたくなるくらい同じですよね!
その他にも
Charlie F'n Morton, Two Seamer & Curveball Overlay pic.twitter.com/obK0564Lax
— Rob Friedman (@PitchingNinja) October 18, 2020
この方の他のツイートでは、前田投手以外にも多くの投手のストレートと変化球のフォームを合成し、比較した動画があるので、是非参考にしてみてください。
メジャーでも一流の投手は全員、ストレートと変化球を同じフォームで投げている事がわかります。
つまり、変化球で空振りを奪うなら
フォームが同じ小さい変化球>フォームが違う大きい変化球
というのが私の意見です。
変化球のフォームをストレートに近づけるには?
ではどうやってストレートと変化球のフォームを同じにするのか、
これについて私は現役時代に意識していたポイントがありました。
そのポイントとは、
ストレートを意識して投げる事
です。
もう少し噛み砕くと、ストレートを投げる時、腕の振りを意識して投げる事です。
おそらくほとんどの人がストレートを無意識で投げているのではないでしょうか?
無意識で投げているストレートに、意識的に合わせようとしてもできないのは当然です。
そこで、ストレートを投げる際にもルールを作ってしまうのです。
たとえば、私の場合だと腕を耳のそばから縦に振ることを意識していました。
ストレートを投げる際は、このことを意識して投げる。
そして変化球を投げる際にも同じことを意識して投げる。
私はこの理論を利用して、ストレートと変化球のフォームを近づけていました。
そしてさらに、よく耳にするアドバイスとして
変化球を投げる時はストレートを投げるときよりも腕を振る
というアドバイスがあります。
この表現は少しアバウトですが、間違いではありません。
変化球を投げる時はフォームや腕の振りが無意識に緩くなりがちなので、
緩くなってしまう人は、それを意識してみると改善できるかもしれません。
ただもう一つ言いたい事があります。
こちらの動画を見ていただけたら分かると思いますが、
(見る暇なんてない!という人のために下に簡単な説明があります。)
実は、前田健太投手の考え方は私とは真逆で、
前田投手は、変化球を投げる時は腕の振りを緩める
と動画内で言っているのです。
説得力は私の何倍もあると思います。ただ私が言いたいのは、
私の意見も前田投手の意見も間違いではない
ということです。
この世に同じ感覚を持つ人は一人としていません。
さらに、理屈を理解していても実現できないのがこの「キレ」の難しいところです。
多くの人の意見を参考にしながら、自分の感覚により近い意見を見つけ、実践するのが一番の近道だと私は思います。
まとめ
今回の記事は少し長くなってしまったので、ポイントをまとめていきます。
キレの良い球=バッターが空振りしやすい球
という理論を前提にすると、
ストレートの場合は、
キレの良いストレート=伸びのあるストレート
変化球の場合は、
キレのある変化球=ストレートと同じフォームから繰り出される変化球
という結論になりました!
そして、変化球で空振りを奪うなら
フォームが同じ小さい変化球>フォームが違う大きい変化球
という点も今回の記事のポイントです!
変化球のフォームをストレートに近づけるためのコツとしては、
腕の振りを意識して、ストレートを投げること
さらに、
そのストレートを投げる意識を利用して変化球を投げること
です。
以上!少し長くなりましたがこれが今回の記事のまとめです!
最後に
最後に、記事の中盤で貼ったツイートをしている方はRob Friedmanさんといって、アメリカでは、ピッチングニンジャと呼ばれているほどのピッチングマニアです。
この方のTwitterではメジャーに限らず多くの投手の情報が得られますので、興味のある方はフォローしてチェックしてみてはいかがでしょうか!あなたのピッチングの役に立つこと間違いなしです!
最後まで記事を読んでくださった方々、本当にありがとうございました!
これからも野球に関する記事を書いていきますので、どうぞよろしくお願いします!
それではまた次の記事で!
コメント
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